ビジネスチャンスをつかむ!データ活用術(小売業編)

【データ分析】・【データ活用】は、顧客集客において重要な役割を担っており、今やあらゆるビジネス領域において重要視されています。

ここ数年の間でSNSや高度な通信手段が普及したことによって、多種多様なデータを収集することが可能となりました。

小売業界にとっても、データを有効活用することは、顧客集客・売上向上においても欠かすことのできないものとなっています。 小売企業では、膨大な顧客情報を管理、分析して顧客の求めている製品やサービスを提供する必要があります。 データを活用して、購買行動を分析し、いかに効率よく購買につなげられるかということが売上向上にもつながります。

小売業においては、以下のようなデータが有効活用されます。

ポイントカードや会員カードからの顧客情報

顧客の来店時間帯

購入物

購買傾向

店内での行動パターン

このようなデータを用いたデータの活用例を見てみましょう。

◆『ポイントカードや会員カードによる顧客情報』からは、来店客の住む地域や、年齢、性別などの情報を収集することができるため、割引券付きDMの配布、カードを通したポイント付与やキャンペーンの実施などのマネジメント戦略を取り入れることが可能です。

◆『顧客の来店時間帯』を調査することで、タイムセール時間帯別お得情報を届けることができます。また、来店時間帯をさらに詳細に分析し、年齢や性別、家族構成などを把握することで、ターゲット層により効果的な商品のプロモーションを行うこともできるでしょう。

◆『購買傾向』のデータからは、顧客が何を購入したのかを把握することができ、どのような製品やサービスが求められているのか、という小売業にとって最重要ポイントを知ることで、消費者のニーズに沿ったマーケティング戦略に役立てることができます。

◆『店内での行動パターン』を分析することは、店内での商品の配置や、商品アピールの手法に大きな影響をもたらすでしょう。消費者が購入するものはもちろん、購入せずとも商品の前で立ち止まり、手に取るものというのは、少なくとも消費者が購入するかどうか迷っているものと認識することができます。こういった商品のPR方法を検討したり、商品の配置検討に役立てることで、直接的な売上向上につながることとなります。

また、小売業においては、 1人あたりの購入金額だけでなく、商品の購買の有無によって消費者をセグメント化し、対象者に合致した様々な商品クーポンを打ち出すなど、ターゲット層を絞った販促が考案されるようになってきています。
消費者の購買行動のパターンから、その生活スタイルを分析し、いかに効率よく売上向上につなげることができるかというポイントを、各企業において重要視していることがわかります。

「上位顧客」や「優良顧客」というワードも、よく耳にするようになりましたが、こういったワードもデータ分析を行うことによって登場したものと言えるでしょう。

小売業界においても、店舗販売だけでなく、ECサイトや自社のネットショップなどでの商品、サービス販売が増える中、企業成長にとってデータの収集、データ分析が今後さらなる重要性を持つことになるはずです。

そして、様々なデータを有効に活用することによって、企業に大きなビジネスチャンスをもたらすことになるでしょう。